class: middle # 共著からやってみよう Pythonエンジニアファーストブックで
学んだノウハウの共有 --- ## 鈴木たかのり 部内のサイトを作るためにZope/Ploneと出会い、その後必要にかられてPythonを使い始める。 * いちばんやさしいPythonの教本 * Pythonプロフェッショナルプログラミング * Python ライブラリ厳選レシピ --- ## 清原弘貴 Djangoが好き。djangoproject.jpの管理者。 PyQ https://pyq.jp/ を数人のチームで企画からやってる。 * Pythonプロフェッショナルプログラミング * Pythonエンジニア養成読本 --- class: middle ## 執筆したい人に
「共著参加」がオススメの理由 1. 執筆ノウハウを使える 2. 執筆の流れが理解できる ??? * ここからは僕が共著への参加をオススメする理由、良さを話します。 * とくに、このPythonエンジニアファーストブックは同じメンバーで2回著書をやっています。 なので、言ってしまえばいつものメンツで大変良かったのでその話をします。 --- ## 注意点: 単著とどっちが良いかという話ではないです * 初めての参加であれば共著のほうが良いと思うよ * 共著だとこういう利点があるよね --- ## 共著オススメ1: 執筆ノウハウが使える 今まで他の本をやってきた人のノウハウ・ツールが活かせる。 ??? * どうやって書くの?どういう形式で納品?するものなの。 * 出版社の方もすべて手取り足取り教えてくれるわけではない * 自由にやらせてくれる。故に方法を知っている必要がある --- ## 執筆ノウハウ * Sphinxで書く * GitLabでやりとり * DropboxでPDFレビュー * Slackでやりとりする * GitHubでJupyterNotebookで公開 --- class: middle ## Sphinxで書く --- class: middle ![](./images/bpstudy123/sphinx_1.png) --- class: middle ![](./images/bpstudy123/sphinx_2.png) --- class: middle ## term validator ![](./images/bpstudy123/sphinx_3.png) --- class: middle ## GitLabでやりとり --- class: middle ![](./images/bpstudy123/gitlab_1.png) --- class: middle ## MergeRequest作って編集 ![](./images/bpstudy123/gitlab_2.png) --- class: middle ## TODO書いてレビュー ![](./images/bpstudy123/gitlab_3.png) --- class: middle ## コメントのCommit ![](./images/bpstudy123/gitlab_4.png) --- class: middle ## DropboxでPDFレビュー --- class: middle ![](./images/bpstudy123/dropbox_1.png) --- class: middle ## PDF見れる ![](./images/bpstudy123/dropbox_2.png) --- class: middle ## コメント最強すぎた ![](./images/bpstudy123/dropbox_3.png) --- class: middle ![](./images/bpstudy123/dropbox_4.png) --- class: middle ## 編集の方も使ってくれた ![](./images/bpstudy123/dropbox_5.png) --- class: middle ## Slackでやりとりする --- class: middle ## あったよ! ![](./images/bpstudy123/slack_1.png) --- class: middle ![](./images/bpstudy123/slack_2.png) --- class: middle ## ブログ書いた ![](./images/bpstudy123/slack_3.png) --- class: middle ## ブログ書いてくれてる! ![](./images/bpstudy123/slack_4.png) --- class: middle ## 発表を盛り上げに行った ![](./images/bpstudy123/slack_5.png) --- class: middle ## GitHubでコード公開 JupyterNotebookでコード部分だけ公開。 動かせます! https://github.com/pyfirst --- class: middle ## この枠組みに乗っかれる 自分で一通り準備してやってくのは大変だと思う。 --- class: middle ## 共著オススメ2: 執筆の流れが理解できる 流れ、見積もり感を知ってる人がいてくれる --- ## 例えば: はじめて開発の仕事に入ったとき * 仕事がどういう流れ? * 押さえておくべきポイントは? * どれくらいの時間が必要? --- ## 開発は経験があるからわかる * CRUD + CSVダウンロードの管理画面 * 取り込みバッチが1つある 納品まで1、2ヶ月くらい? --- ## 執筆の流れや見積もり感覚は、少し違う 本は開発と違った時間のかかり方がする(と思う)。 1. 開発と流れは違う 2. 初稿があがってから同じかそれ以上の時間がレビュー以降で必要 3. かけた時間分しか日本語は増えない --- ## 執筆という新しい領域 一回目は慣れた人と一緒であれば安心。いっぱい勉強しよう。 * 全く知らないことを発見するのは大変 * 誰か知ってることを教えてもらえば難しくない (ありがたい) --- ## 共著の良さは
「組織の良さ」 * 著者間で違う知識、ノウハウを補完しあえる * 著者間でレビューしあえる * 著者陣みんなで告知できる --- ## 知識を補完しあえる * Python * チーム開発 * データ * スクレイピング * Web --- class: middle ## 著者も勉強になる 僕もpandasとかスクレイピングとかの勉強になりました。 --- class: middle * よく知ってるなら知ってる人としてレビュー * よく知らないなら知らない人の気持ちでレビュー --- ## 著者間でレビューしあえる 一人で読んでいると確実に視野が狭くなる。 共著者がいれば気兼ねなくレビューを頼める・頼まれる。 --- class: middle ![](./images/bpstudy123/review_1.png) --- class: middle ![](./images/bpstudy123/review_2.png) --- ## 著者みんなで告知できる 5人いれば祭りが起こせる * Twitter: 数100人〜数1000人 * POP行脚: ~10数ほど * イベント発表: 1人行けば成り立つ * 打ち上げ: みんなで楽しい --- class: middle ![](./images/bpstudy123/pop_1.png) --- class: middle ![](./images/bpstudy123/pop_4.png) --- class: middle ![](./images/bpstudy123/pop_5.png) --- ## hirokikyのブログ Pythonで何が作れるの?その疑問に答える本がPythonエンジニアファーストブック * 34はてブ * 5冊買っていただいた http://blog.hirokiky.org/entry/2017/09/29/113000 --- ## 共著のポイント * 積極的にレビューしあおう * 意見は率直に --- class: middle ## 積極的にレビューしあおう お互いの力を使えないと意味ない。 たかのりさんがすごく頑張ってくれた。 --- class: middle ## 意外とレビューすると言いたいところは出る --- class: middle ## 親からすれば「弘貴の本」 共著といえど、誰がどこをやったかなんか読み手には関係ない。 僕がいてDjangoの章を半端にしたくない。 --- ## どこかで聞いた話 * 共著でお互いあまり議論できてない * 章どうしのつながりが弱くなっちゃった お互いに気を遣っていたっぽい --- class: middle ## 意見は率直に お互いの意見を言えないと意味ない --- ## レビューの様子 ![](images/bpstudy123/review_2.png) --- class: middle ![](images/bpstudy123/gitlab_4.png) --- class: middle ## ピクサー流創造するちから 率直な意見の交換が重要、という話が読めます。 --- class: middle ![](images/bpstudy123/pixar.png) --- class: middle ピクサーを特別たらしめているもの、それは **「問題は必ず起こる」と思って仕事をしていること** だ。 --- class: middle **問題の多くは隠れて見えない**。それを明るみに出すことが自分たちにとってどれほど不快なことであっても、その努力をする。 そして、問題にぶち当たったときは、全社全身全霊を上げてその解決にあたる。 --- class: middle 率直な批評が重要だと言ったが、当然、制作スタッフが **本音を聞く覚悟ができていることも重要** だ --- class: middle 率直な意見は、それを受け取る側が耳を傾け、 **いざとなれば効果的でない部分を捨て去る覚悟があって初めて役に立つ** --- class: middle ## 共著に参加するにはどうすれば? --- ## 伝えたかったこと * 執筆が初めての人は共著に入ると学べて良いよ * 共著はみんなの力を活かせるよ * 率直になれて良かった * 信頼貯金をためておこう --- class: small-image center middle ![](images/bpstudy123/closing.png)